草取り2

  • 2019.06.17 Monday
  • 14:21

前回の草取りから、出張などもあり、3週間空いてしまった間に、雑草がまた勢いよく伸びていた。

 

今回の草取りでは、妻のやり方に従い、びっしりと生えている草を引っぺがして裏返しにして土中に埋める。

 

さらに稲のまわりにまとわりついている雑草の根などもきれいに取り去り、土を整えた。

 

その作業中、時折、勢いよく、動くものがいる。

 

なんだろうと思ったら、ザリガニだった。捕まえると、無念そうにハサミを動かす。田んぼにいると、驚くほど速く移動したりするので、見ていて、おもしろい。

 

またオタマジャクシの数が多く、そして体も大きくなっていた。よく見てみると、画像にあるように(ピンぼけしているが)蛙になろうとしているものがちらほらいる。

 

こういうふうにして成長していくのだったと、新鮮な心持がした。

 

今回はせがれ君も、田んぼに入り、時々、足を土にとられながら、オタマジャクシを追って、歓声を上げていた。

 

稲も少し逞しさが増し、丈夫になってきたような力強さを感じさせる。

 

さて、2週間後、どうなっているのか、見るのが楽しみだ。

 


 

田植え

  • 2019.05.13 Monday
  • 00:30

今年から米作りに関わることにした。場所は千葉の匝瑳で、SOSA Projectの「My田んぼ」で有機米を作る。

 

My田んぼの話は、池袋でオーガニックバーをされていた高坂さんから伺っていたものの、これまでは踏ん切りがつかなかった。しかし今年は食べる側だけでなく、作る側にも回りたいということと、子供たちをどこかへ遊びに行かせることとが、米作りでは両立できそうだという不純な動機もあった。

 

米作りといっても、一からすべてやるのではなく、SOSAプロジェクトのスタッフが相当程度準備してくれていて、参加者は草取りをしたりしつつ、田植えから入っていく。

 

田んぼに入るのは40年ほどぶり。土に足を取られつつ、じっと見入ると、蛙やオタマジャクシ、蜘蛛など、多様な生き物が目の前を気持ち良さげに、そしてこちらを少し疎ましく見ているようで、面白い。

 

割り当てられた田んぼの広さは、0.5畝(50平米ほど)。

 

大した広さではないけれども、なんというか、ちょうど良いくらいの広さ。最初の米作りとしては、無理せず、丁寧に時間をかけて関われる広さかもしれない。

 

晴天ということもあり、5月上旬ながら日差しは思ったよりも強い。日焼け止めを塗っていたものの、気がつくと、頬のあたりがヒリヒリして、赤くなっていた。

 

今年の参加者30組ちょっと。

 

農的な暮らしや、自給的な生活に関心のある人が集まっている感じで、老若男女、とても多様だ。

 

草取りも田植えも、良い意味での「適当」な按配。

 

少し離れた田んぼは機械を使っているので、綺麗に並んでいる。こちらの田んぼは、画像にあるように、決して、「綺麗」ではないし、苗が目立つわけでもない。

 

しかし冬期湛水で不耕起が基本の田んぼは生物多様性に満ちている(生物多様性というと、実際に経験する土や水、生き物の感触といった生の迸る充実さが消え失せ、言葉の「暴力」を感じてしまう。なにかいい言葉はないか)。

 

しかも苗は藤崎農場のものだそうで、1本が1本がとてもしっかりとしている。数本まとめてではなく、1本ずつ植えてもしっかりと育つとのことだ。

 

一見、最初の画像には稲を植えているようには見えないものの、このしっかりと逞しい苗が植わっている。

 

根が絡み合っている苗を1本ずつ分ける際には、どこか申し訳ない感じがあるけれども、田んぼに植えると、少し踏ん反り返ってもいるようで、頼もしい感じがある。

 

田植えで、少し腰などが痛くなり、顔を上げると、それに合わせたかのように、蛙の合奏が、まるで3D効果のような音場を作り出し、疲れを癒してくれるのも良い。

 

多くの参加者も異口同音に言っていたのは、田植えや草取りの作業は無心にしてくれるということ。座禅ならぬ、作務禅というのか、確かに、田植えや草取りには雑念が入らないし、目の前の生き物たちにひたすら対峙するだけの時間となる。

 

都内からは少し遠いけれども、2週間に1度くらいの頻度で、田んぼに遊ぶというのは、健全なというか、エピクロス的な時間の過ごし方として良いことのようだ。

 

いただきもの、日本酒の飲み方

  • 2010.11.23 Tuesday
  • 23:03
星野彰男『アダム・スミスの経済理論』

著者独自のスミス解釈を全面に押し出された著作。

井野瀬久美惠編『イギリス文化史』

イギリス料理はなぜ美味しくないのか、なぜイギリス人は傘をささないのか、イギリス女性をめぐる200年ほどの言説の変遷をコンパクトにまとめた章など、興味深い。

児玉聡『功利と直観』

従来、功利主義と義務論という対立軸だったものを、18世紀以降の主にイギリスの倫理学を功利主義と直観主義の対立軸から整理して、現代の倫理学上の論争や問題に切り込んだ好著。

さて、先日は久しぶりに家呑み。利き酒師二人による日本酒セレクトで、もろもろの肴を楽しむ。

日本酒はいまだにワインと異なって、肴に合わせた飲み方がされることは少ない。確かにオールマイティーな日本酒もあるが、個々の料理にはやはりそれぞれ合うお酒がある。

そうした相性については、なんとなく見当をつけられなくもないが、利き酒師の嗅覚はさすがで、出した料理をさらに引き立てつつ、お酒も見事に融和(マリアーシュ)する取り合わせを選んでくれる。

購入して、これはいまひとつかなと思った「悦凱陣 純吟 ブルー瓶 八反錦等」がモンスのチーズやドライフルーツのパンと合ったり、「くどき上手 短稈渡船」もドライフルーツと合ったり(チーズとの相性は昔からだが)、天然鰻に綿屋or義侠(あれ、どっちだったかな)、殻牡蠣には「羽前白梅 ちろり」や「悦凱陣 純大 しずく 19BY」など。

もっとも、最近、飲んだ際に覚えようとしなくなってしまって、後から、ちゃんと記憶or記録しておけばよかったと思うことが多いので、赤ほや、鱈グラタン、牡蠣のオイル漬け、湯葉と龍野乃刻、自家製味噌と吟醸酒粕の鯖出汁、炙り鯖などとの相性は忘却の彼方に(勿体無い)。

ともあれ、地産地消が叫ばれる中、その土地で醸したお酒の筆頭である日本酒との相性が当然のことながら、それがいまひとつ飲まれずに、ビールや洋酒の人気に押されがちなのは、勿体無い。

その点で、一品一品に合うお酒をセレクトして楽しむというあり方がもっとあっていいように思う。そして、それをするには、肴や酒の量を、もう少し工夫して出す必要がお店側にはある。

肴と酒の吟味はもちろんのこと、供する際の量に気をつけること。またぐい呑みなどの器の形状は恐ろしく酒の味に影響するので、そうした点を考慮して、さまざまな形のものを用意すること。お酒を保存する温度と、そのお酒を味わうのに適した温度とは異なることを考えることなどをさしあたりは求めたい。

もちろん、一部の先端的なお店や利き酒師さんは既にこうした点に目配りしていて、いろいろ教えられているが、全体的な水準が上がらなければ、よい品質のお酒も消えていってしまう。。。

目白 Cherive(シェリーヴ)

  • 2006.04.11 Tuesday
  • 00:02
講義の準備は終わらず。初回の講義は案外気軽にやることなのだろうけれども、意外に当の学問の意義付けを普段は忘却してしまっている(勿論それではいけない)。そういえば、講義の前は毎回徹夜で準備だと親友が言っていたが、それは正直避けたいところだ。

少々頭を切り替えるために昨晩行った目白のフレンチ「Cherive(シェリーヴ)」について。最初はシャンパーニュにベーコンとチーズ、ケッパーと前菜は大きくぶつ切りしたノルウェーサーモンと春のお野菜をキャベツ巻きしたもので、人参(!?)のソースとバルサミコ酢を煮た甘いソース。

お魚はスズキの香草焼に乾燥トマトのソース。お肉はウサギ肉で香辛料やら諸々をくるんだものなので臭みもなく、柔らかくて美味。

ワインはもちろんWine Partnerのもの。白のトーフのシャルドネは香りよく清らかな味。赤ワインはボルドーのシャトー・リコー(2002年)。先月行ったせいか、親近感のようなものを覚える。グラスを回すとふわっと香りが立ち上り、口に含むとじわりと樽の香りが広がる。最後に戴いたシャトー・ピーポー(2001年)はサンテミリオンのもの。あの石の壮大な地下教会を彷彿とさせるような、しっかりとした味わいでいながら、癖があまりなく、瞑想にふける僧侶の趣き。美味。。。

ただ惜しかったのは、まだ大勢のお客さんに慣れていないのか、料理が熱々ではなかったこと。これはお料理がよいだけに本当に惜しい。そのほかは前菜からメインまで春野菜をふんだんに使ったコンセプトで、素晴らしい。今回で3度目だったが、都内にあるフレンチのリーズナブルで美味しいお店のひとつだ。

ちなみに店名はシェフの岸さんの名前(リーヴ)からとった造語だとのこと。さて、講義の準備。。。

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