色のこと

  • 2010.10.21 Thursday
  • 22:06
2回目の特別講義。アカ、シロ、クロ、アオという古来の色名について、小松英雄さんの本を紹介しつつ、アオ信号はなぜアオ信号なのかを解説。

未成熟という意味合いをもつアオは、青葉、青海苔、青リンゴ、青銅、青虫、青畳といった言葉に見られる。

古代日本語固有の色名は4つ。 アカ・クロ・シロ・アウォ→アオで、それぞれ順に、 明・暗・顕・漠(青ざめた顔色)となる。

『枕草子』にある「春はあけぼの やうやうしろくなりゆく山ぎは」は、稜線がくっきりとしてきたの意となり、『土左日記』に引用されている「あおうなはら ふりさけみれば かすかなる みかさのやまに いてしつきかも」という阿倍仲麻呂の歌(紀貫之が最初の部分を変えているが)に出てくる「あお」はまさに漠たる雰囲気を伝えるもの。

4つの色については、以下のルールがある。
・アカの反対色はシロ:運動会、吉事
・アカの反対色はアオ:カビ、鬼、紫蘇
・クロの反対色はシロ:容疑、玄人/素人
・上記4色以外に反対色をもつものはない
・アカアカト、シラジラト、クログロト、アオアオトという形式の副詞は上記4色のみ。

したがって、緑色に見えようとも、アカの反対はアオであり(シロでは危険)、青信号は正しい名称ということになる。

古くからのこうした色の使い分けは存外、今でもしっかりと根付いているから不思議だ。
コメント
おもしろい説明ですね。
因みに英語でも色で感じが表されますね。

greenは経験が浅い
blueは気分の沈んだ
yellowは扇情的な(マスコミ)
peachはやさしい
などでしょうか。

国によって歴史的な意味の形成があるのでしょうか。
青はやはり同じようなイメージなのですね。

Llandudno。懐かしいですね。2001年の夏に訪れました。いまひとつなアリス・ミュージアムでしたが、ロープウェイか何かで山の上にあがったときは、北ウィールズ独特の風景を楽しめました。

昔、観た風景を写真で拝見すると、記憶がよみがえります。また訪れたいものです。
  • i-41
  • 2010/10/22 10:56 AM
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