正義

  • 2011.06.05 Sunday
  • 08:32
 前の記事から2カ月ほど経ってしまった。

さて、先ほどtwitterから知ったこちらの記事


 この点は、まったく賛成(ただ一瞬、「まさよし」を「せいぎ」とかけているのかと思ってしまった)。問題は末尾。

  • 「経済問題を判断するのには、判断基準(=正義)が必要なので、池田信夫氏の主張は誤りだ。正義が不要だとすると、厚生経済学の立場が無い。
  • 「正義」の共有は不可能なので、そこで言い争いになっても建設的ではない。また、「正義」が共有できなくても判断材料は共有できるし、主張者によっては判断材料がおかしいときも多い。ゆえに、応用経済学者は「正義」が何かの議論を回避している。
  • しかし、幾ら回避をしたところで、最終的には何かの判断基準が無いと選択ができない。ゆえに、「正義を疎かにする経済ほど愚かなものはない」という孫氏の指摘は、概ね経済学的には正しいように思える。」

 判断基準=正義、判断基準は多様という図式がひっかかるというか、正義は主張者の独断という相変わらずの図式なのだなと思う。

 講義などでも、正義について学生に語らせると、人それぞれという話が返ってくる。Justiceは、日本語の正義の意味とはちょっと(というか、ずいぶんと)違っているということを伝えたいのだが、なかなかうまくいかない。

 井上達夫『共生の作法』でもあったように、正義が嫌いでも、不正は好きという日本人の思考に訴えるか、あるいは、法の根拠としての正義という話をするかだが・・・。
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